医師 求人にマニュアルはありますか?
新型インフルエンザ09の流行はこれからが本番ですが、私たちはその流行を経験することで、すでにいくつかの新しい知識を学ぶことができました。
まず一つは、感染症という病気そのものの存在です。
この病気を過去のものと思っていた方も多いと思いますが、こんなに社会を騒がす存在になるとは、読者の皆さんも予想外だったことでしょう。
感染症は現代社会でも重要な健康問題であるとともに、今回の流行で経験したように、自然災害にも匹敵するほどの被害を生じることがあるのです。
これから先も、感染症には充分な警戒をする必要があります。
もう一つは、感染症の予防方法です。
私たちは今回の流行の中で、手洗い、ウガイなど、以前は誰もが実践していた感染症の予防方法を学ぶことができました。
こうした予防方法は新型インフルエンザにかぎらず、食中毒やカゼなど広範囲の感染症にも効果があるものです。
この機会に感染症全般の予防方法として、家庭や職場に定着させるようにしましょう。
最後の一つは公衆衛生思想です。
今回の流行が始まった頃、私たちは新型インフルエンザから自分の身を守ることに精一杯でした。
手洗いやウガイに予防効果があると聞けば、一生懸命にそれを実践しました。
そんな中、「咳エチケット」という聞きなれない言葉を耳にします。
「この方法で自分の身を守れるのだろうか?」 そう思われた方も少なくないでしょう。
しかし、これは自分のための予防方法ではなく、「他エピローグ人にうつさない」ための方法でした。
そして、この「他人にうつさない」という思いが、公衆衛生思想なのです。
自分だけでなく、家族や職場、そして社会全体を感染症の被害から守るという意識になります。
最近の日本人にはあまりなかった考え方です。
今回の流行を機に、国民一人一人が公衆衛生思想を持つことに期待したいと思います。
そうすれば、これから先、より健康的な社会をこの国に築くことができるはずです。
最後に、筆者がこの本を書くことになったきっかけを、お話ししておきます。
筆者が仕事をしている海外勤務健康管理センターでは、海外派遣企業に対する新型インフルエンザ対策を二〇〇五年から行っています。
これは二〇〇三年のSARSの流行を経験し、感染症の流行が企業にとって大きな健康問題になると認識したからです。
具体的には、第七章でもご紹介した「新型インフルエンザ対策ガイドライン」の作成やホームページ上での情報提供など、数々の対策事業を展開してきました。
ところが、二〇〇七年末になり思わぬ事態がおこります。
行政改革の影響で、当センターが二〇一〇年三月末に閉鎖することになったのです。
当センターは独立行政法人の一施設として、海外に滞在する勤務者の健康対策事業を運営してきましたが、行政改革の大波に飲み込まれてしまったわけです。
海外渡航者が急増している中で、なぜ閉鎖するのか。
そんな、ありかたいご意見も頂いています。
いずれにしても、閉鎖が決まった以上は、運営している事業を整理しなければなりません。
新型インフルエンザ対策については、流行前の状況だったので、とりあえず封印することにしました。
そんな方針を決めた二〇〇九年四月、今回の新型インフルエンザ09の流行が始まったのです。
それからというもの、残された短い時間に、当センターでは新型インフルエンザ対策に全力を傾けてきました。
長年かけて作り上げたガイドラインも、最後の最後になって、日の目を見ることができたわけです。
こうした対策に追われる中、筆者のもとには、企業の担当者や一般の方々から数多くの質問が寄せられています。
それは海外勤務に関する質問だけでなく、国内の職場対策や、家庭での対策など広範囲に及ぶものでした。
そんな質問に答えながら、ふと思いました。
また、前にも紹介したように、電子メールを用いて緊急情報を伝えるサージャカルタの指定病院(入院病棟)ビスを提供している在外公館もあります。
もし、ウイルスの毒性が強くなったり、治安状況の悪化などで周辺国への退避が必要な場合は、その情報も流れるはずです。
「当センターが閉鎖したら、こうした質問はどこが答えるのだろうか。
今のうちに、質問内容をまとめて本にできないものか」 それが本書を書き始めるきっかけでした。
そして、それからおよそ二ヵ月でこの本を書きあげ、なんとか第二波の流行に間にあわせることができたわけです。
このような経緯で出版された本書が、多くの方々の疑問や不安を解消するとともに、新型インフルエンザの被害軽減のため、少しでも貢献できることを願っています。
なお、本書は二〇〇九年九月の時点で得られた情報をもとに書かれています。
今後の流行状況や対策などの新しい情報は、巻末の表にある各種インターネットサイトをご参照ください。
筆者も個人ブログ「旅と健康の情報局」の中で、本書の内容更新を行っていく予定です。
あわせて、皆さまのご意見やご質問についても、このブログまでお寄せください。
同市は、福島県白河市に被災状況調査などのため建築技師2人、岩手県陸前高田市に医師や看護師ら医療班として4人をそれぞれ派遣。期間は白河市が4月11日から29日、陸前高田市は4月21日から25日だった。公共施設などの対応に人材が必要なことや医師不足が懸念され、長期的な支援の態勢が必要なことなどを報告した。
また、今月から7月にかけて白河市と宮城県塩釜市に派遣する6人の激励会も行われ、水谷市長は「現地の人たちに安心感を与えられるよう、頑張ってきてください」と激励した。
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